仮想化による端末更新の優位性
仮想化とはどのような技術なのか?
ウィキペディアから仮想化の意味を引用すると
仮想化(英語:virtualization)とは、コンピュータのリソースを抽象化することである。「リソースの物理的特性を、そのリソースと相互作用するシステム/アプリケーション/エンドユーザーから隠蔽する技法
と説明されています。難しくてわかりにくいので大雑把な例として説明します。
音楽を聞くのに昔はカセットテープが主に使われていました。
昔であればほとんどの車にカセットデッキが搭載され、ラジカセやウォークマン等の
再生可能な機械の入手が容易で、再生して音楽を楽しむのにするのに困りませんでした。
しかし最近ではCD・MD・iPodに主役の座が移りカセットテープが再生可能な機械の入手が難しくなりました。
入手できても劣化した中古品であったり、カセットテープ自体も伸びるなどして劣化が進んでいます。
この時、カセットテープからデータを抜き出しCDにデータを書き込んだときどうなるでしょう?
データの記憶媒体をCDに変更すると、現在でも再生可能な機械は非常に沢山身の回りに存在します。
同じようなことがパソコンのアプリケーションについても表現することができます。
カセットデッキを古いWindowsOSを搭載したパソコン、CDプレイヤーをWindows7が搭載されたパソコン
カセットテープやCDを専用アプリケーションと考えることができます。
このようにしてデータの形式を今どきの機械の形式に合わせて変換することを仮想化と言います。
仮想化を活用した更新には以下の様な優位性があります。
- 芋づる的な更新範囲の拡大が起こらないため必要な部分だけの更新が可能です。
このため施工業者の見積と比較して1/5~1/10に更新費用を圧縮できます。
(更新費用は使用している設備・システムで変化いたします。詳細はお問い合わせ下さい。) - 今までと全く同じ環境を維持したままパソコンだけが新品になります。
(操作方法・ファイルの置き場所・使用プリンタなどが全く同じまま更新が可能です)
作業者が新しい操作方法を覚える必要がなく、新しいマニュアルを用意する必要がありません。 - データの移行だけで更新が完了するため、最短で半日、長くても一日の作業で完了するため
現場のダウンタイムを最小限に抑えることができ、操業の影響を軽微に抑えることができます。 - 旧式のOSを最新のスペックで動かすことができますので、非常に軽快に動作します。
以下の様な方は仮想化による設備更新をご検討下さい。
- プログラムや設備のカスタマイズを行う必要がなく、ライフサイクルの短いパソコンだけを
更新できれば良いとお考えの方 - 設備の更新に掛かる費用をなるべく抑えたいとお考えの方。
- 新しい設備を導入した際の新しいマニュアルの作成が大変な方。
また作業者に新しい操作方法を修得させるのが大変な方。 - 特定の顧客の受注や限定された型番を生産するときにだけ稼働するような
可動頻度がまばらな設備やシステムでそこまでお金をかけて更新する必要を感じない方 - すでに新しい設備やシステムに更新・移行が済んでいるが、顧客からの問合せや
社内で必要になった時に備えて、旧システムを稼働できる状態で保存しておきたい方